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検査結果を活用しましょう 血糖値が高いといわれたら

血糖値が高いといわれたら
>>>食生活と運動がポイント

糖尿病は現代病

  全国で行われた糖尿病実態調査では、糖尿病が強く疑われる人は約740万人。糖尿病の可能性がある人は約880万人。あわせると約1620万人となり、成人の約6人に1人が糖尿病か糖尿病予備群と考えられています。(平成14年)。また平成11年5月に糖尿病の診断基準が新しくなり、従来は対象でなかった人も糖尿病予備群と診断され、さらに糖尿病予備群の人口は増えることが予想されます。

毎日の悪い生活習慣が糖尿病をつくる

 糖尿病は、遺伝的な素因に、引き金となる環境因子(生活習慣)が加わって発祥します。環境因子には「過食、運動不足、肥満、精神的・肉体的ストレス、加齢」などがあげられます。つまり、糖尿病は、よくない生活習慣の積み重ねによりつくられる病気なのです。

 遺伝的な素因をもつ人でも、良好な生活習慣を維持することで予防できます。

こわい合併症

 糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用不足による、代謝の異常が原因で起こる病気です。しかし、糖尿病のこわさはその病気自体よりも合併症にあります。なぜなら糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がないため、知らない間に症状が進行していき、突然、合併症となって姿を現すからです。

 また1度糖尿病と診断されたら、一生治療を続ける必要があります。ですから高血糖といわれたら、症状が進行しないように生活習慣を改善して、糖尿病にならないようにする必要があるのです。

チェック:食生活の見直しが最重要課題!

  • 食事の量
    血糖値が上がる大きな原因は、消費エネルギー以上に食べてしまうこと。そこで、まずは自分の適正体重を知り、それを超えないようにしましょう。
  • 食事の内容
    いろいろな種類の食品をまんべんなくバランスよく食べることが大切です。
  • 食べ方
    1日3回、規則正しく食べましょう。
    • 朝食 1日の活動エネルギー源。しっかり食べて、不足しがちなビタミン、ミネラル類、乳製品などをとりましょう。
    • 昼食 夕食と同等に均等な分量をとるのが理想ですが、夕食を豪華にしたいなら、エネルギーを控えめにしましょう。
    • 夕食 食べすぎると体内に脂肪がたくわえられるため、できるだけエネルギーをおさえ、脂肪を少なくするのがポイントです。
  • 食べたものをメモする
    毎日の食事日記をつけることで、自分の食事パターンの問題点が見つかることがあります。
    「何をどのくらい食べたか」を記録してみましょう。

アドバイス:適度な運動を毎日の生活にとり入れましょう

 運動は脂肪を分解し、糖尿病の危険因子である肥満を解消します。さらに、血液中のブドウ糖が細胞内にとり込まれる働きが活性化するため、血糖値を下げる効果もあります。

 ウォーキングやラジオ体操、水泳などの全身運動を、できれば毎日続けましょう。

定期的に受診し、血糖のコントロールを

 糖尿病は、血糖値を適正範囲にコントロールできれば決してこわい病気ではありません。家庭で尿糖の検査が行える尿検査紙も市販されていますので、コントロールのめやすとして利用するのもよいでしょう。もちろん自己診断は禁物です。かかりつけ医に相談しながら、血糖値のコントロールに努めましょう。

 

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