胸部CT検査などの医療被ばくについて

1.X線等の放射線を用いた検査について

他の検査と異なり放射線を使用することによる、被ばくを心配するお問合わせをいただきます。
放射線を用いた検査は、病気の有無・早期発見など受診者の方々の利益(検査の有用性)が、医療被ばくの害より十分に大きいと考えられた上で行なわれており、医師の管理の下、検査の目的にあわせ、被ばく線量が最小になるように放射線の量を調節して検査を行なっております。

2.胸部ヘリカルCT検査について

胸部ヘリカルCT検査は通常の胸部レントゲン検査比べ放射線量が大きくなりますが、より小さい病変の発見に優れており、罹患率(※)・死亡率ともに高い肺がんの早期発見に非常に有用な検査です。胸部ヘリカルCT検査等少量の放射線による、がんリスクの増加は科学的に証明されてはおりませんが、診断目的の検査においては、放射線の身体への影響が問題となるような量ではございません。
また、より詳しく医療被ばくについて知りたい方は以下のHPをご参照いただければと存じます。

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所
CT検査など医療被ばくの質問に答える
http://www.nirs.qst.go.jp/rd/faq/medical#anchor_01

※罹患率:ある期間に発生した患者数をそれに対応する人口で割ったもの
  疾病の発生率ともいえる
     

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