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検査結果を活用しましょう 血圧が高いといわれたら

血圧が高いといわれたら
>>>減塩と運動で血圧のコントロールを

高血圧を放っておくとどうなる?

 高血圧は、血圧が高いこと自体が問題ではなく、高いまま放っておくと命にかかわる病気を引き起こすことに問題があるのです。高血圧には、ほとんど自覚症状があらわれませんが、血圧が高い状態が続くと、しだいに血管への負担が大きくなり、動脈硬化が進んでしまいます。

 その結果、血管内の血液の流れが悪くなり、心臓はより高い圧力をかけて血液を送り出そうとするため血圧が高くなって、動脈硬化が進むという悪循環を起こします。さらに進行すると、心筋梗塞、脳卒中、腎不全などの合併症を招く原因になります。

<高血圧と合併症>

コントロール:生活習慣の改善で高血圧を防ぐ

  • 食塩は1日10g未満、できれば6g未満を目標に
    食塩のとりすぎは、高血圧の大きな原因になります。
  • 食べすぎを避け、肥満を防ぐ
    太っている人は、ただちに肥満対策をしましょう。
  • なるべくストレスをためないように
    精神的ストレスは血圧に影響を与えます。睡眠と入浴を十分にとり、趣味をもつなど自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
  • 軽い高血圧なら運動も効果的
    適度な運動は血圧を下げるだけでなく、肥満予防やストレス解消にも効果的です。
  • 禁煙を心がけ、アルコールは控えめに
    喫煙やお酒の飲みすぎは血圧を上昇させる原因になります。

ヒント:今日からはじめる減塩生活

 毎日の食事で原因を心がけることによって、循環血液量(血液の全体量)の増加がおさえられ、血圧の上昇を防ぐことができます。まずは、きちんと減塩の量を知ることで、摂取量を減らす工夫をはじめましょう。

<食塩1gを含む調味料>

濃口しょうゆ 7g(小さじ1強)
薄口しょうゆ 6g(小さじ1)
甘味噌 17g(大さじ1弱)
中濃・濃厚ソース 17g(大さじ1弱)
マヨネーズ(全卵) 55g(大さじ4弱)
ウスターソース 12g(小さじ2)

薄味をおいしく食べるには

  • 新鮮な材料を使って素材の味や香りを生かす
  • だしをよくとり、うま味を生かす
  • 汁ものは量を少なく具だくさんに
  • 酸味、香味を利用する
    (レモン、ゆず、ごま、スパイスなど)
  • 味つけは1品だけ重点的に

アドバイス:血圧は変動します

 血圧は常に一定ではなく、季節や体調、1日の行動や精神状態が作用し、変動します。たとえば、睡眠中の血圧は比較的低く、日中に活動しているときは高くなります。また、測定する場所や、誰が測定するかによっても変動します。

  したがって、1度だけの測定で自分の血圧の状態を判断することはできません。自分の平均的な血圧を知るには、時刻や日を変えて、安静の状態で、数回測ることが大切です。

<家庭で正しく血圧を測るポイント>

  • 医師、看護師、保健師の指導を受けてから行いましょう。
  • 測定の時刻を決めましょう(朝より夕方のほうが高い)。
  • 測定する姿勢(姿勢により値が異なる)を決めておきましょう。
  • 測定前の10分間は安静に(運動後や食後、入浴後は高くなります)。
  • 正確で見やすい血圧計を選び、年に1度は狂いがないかどうかの検査を。

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