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検査結果を活用しましょう 尿酸値が高いといわれたら
尿酸値が高いといわれたら
>>>食事と運動でウエイトコントロール
高尿酸血症を放っておくと痛風に
体内の細胞が分解する際には、細胞内にある核酸が「プリン体」という物質を産み出します。さらにプリン体が分解されると、「尿酸」が生産されます。尿酸が血液中に異常に多くなる状態を「高尿酸血症」といいます。この状態が続くと、溶けきれなくなった尿酸が細かい結晶になり、関節などにたまって炎症を起こし、激しい痛み、痛風発作を起こします。
栄養バランスのよい食事を
痛風を予防するために、以前はプリン体を多く含む食品を制限する食事指導が行われていました。しかし、プリン体の摂取を厳しく制限しても尿酸値があまり下がらないことから、現在では、バランスよく適量食べることに主眼が置かれるようになりました。
とはいうものの、プリン体の多い食品を一度に大量に食べることは栄養のバランスの面からいっても好ましいことではありません。とりすぎには注意しましょう。
ヒント:プリン体の多い肉類を上手に食べるコツ
【部位を選ぶ】
- ばら肉より、もも肉、ひれ肉を
- 鶏肉の皮はとって使う
- ひき肉は合いびきよりも赤身を
【調理法の工夫】
- プリン体は水に溶けやすいので、水煮をして煮汁は捨てる
- 脂を使わない網焼きやゆでる調理に
プリン体の多い食品 | |
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肉類 | レバーなど臓物類 牛・豚・羊肉 |
魚類 | サンマ アジ マグロ カツオ マダコ エビ カニ |
アルコールと尿酸値
アルコールは、腎臓からの尿酸の排泄を阻害します。またエネルギー量やプリン体の量も高くなっています。尿酸値が高い人は、飲む量を適量と決め、週に1〜2日は休肝日を設けましょう。
アドバイス:高尿酸血症の改善には軽い運動を
尿酸値の上昇と、体重の増加は相関関係にあることがわかっています。尿酸値が高い人は、適正体重を目標に、食事の改善と運動で、ウエイトコントロールに努めましょう。
ただし、急激な運動は尿酸の排泄を妨げます。尿酸値を上げることなくエネルギーを消費させるには「有酸素運動」が効果的です。
痛風を防ぐ運動の例
ウォーキング、水泳、サイクリング、軽いジョギング